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留学生と共に学んだグループワークが仕事に生きる時

2019年01月18日

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昭和女子大学 現代ビジネス研究所 研究員
豊島逸夫事務所 副代表
治部 れんげ

 HMBA(現、経営分析プログラム)に在籍中、英語の講義を2つ受講しました。クリスティーナ・アメージャン先生のGlobal Leadershipと、江川雅子先生のGlobal Managementです。いずれも英文ケースを読み、チームやクラスで議論する機会がたくさんありました。

 様々な国から来た留学生とグループワークをしたり、時にお茶やお昼を一緒に食べたりした経験も、今の仕事に生きています。

 今年は日本がG20の議長国となります。G20は世界的な金融危機への対処と持続可能な経済成長に向けた国際的な枠組みで、世界経済の85%、人口の66%を含んでいます。

 そのG20に対して女性に関する政策提言をする「W20」というグループがあります。G20議長国の女性が運営委員などを務めることになっており、私もW20Japan運営委員になりました。委員は企業経営者、研究者、NPO代表などの女性で多様なキャリア上の背景を持っています。

 ここ数年、日本の経済界でも「女性活躍」や「ダイバーシティ」が話題になることが増えました。背景には国際潮流があります。2018年11月末~12月始めにアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれたG20共同声明には、冒頭近くに「ジェンダー主流化戦略」という言葉が登場しました 。

 これはG20の政策全体に女性視点を入れることを意味します。特定分野で女性に配慮するのではなく、「全ての分野」を女性視点で見直すことが共同宣言の冒頭に記されており、それが各国首脳の合意した「戦略」と位置付けられる時代になった、ということです。

 実際、機関投資家が企業に女性役員の登用を求めたり、男女賃金格差が小さい企業に積極的に投資したりする動きが欧米では既に見られます。日本でもそうした動きの萌芽があります。背景にあるのは意思決定層の多様化が企業経営にプラスになる、という経済合理性に基づく発想です。

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アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれたW20の様子
中央でW20共同声明を手に持っているのがアルゼンチンのマクリ大統領、
青い服の女性がW20アルゼンチンのバルボ議長

W20Japanウェブサイト: https://w20japan.org/

外務省ウェブサイト(G20 ブエノスアイレス・サミット): https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page23_002490.html

治部 れんげ プロフィール

1997年、一橋大学法学部卒。日経BP社にて経済誌記者。2006~07年、ミシガン大学フルブライト客員研究員。2014年よりフリージャーナリスト。2018年、一橋大学大学院経営学修士コース(HMBA)修了。日経DUAL、Yahoo!ニュース個人、東洋経済オンライン等にダイバーシティ経営、女性のエンパワーメントについて執筆。現在、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。東京大学情報学環客員研究員。日本政府主催の国際女性会議WAW!国内アドバイザー。2019年日本が議長国となるG20の公式エンゲージメントグループWomen20(W20)運営委員。東京都男女平等参画審議会委員(第5期)。公益財団法人ジョイセフ理事。一般財団法人女性労働協会評議員。著書に『稼ぐ妻 育てる夫』(勁草書房)、『炎上しない企業情報発信』(日本経済新聞出版社)等。2児の母。

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