在学・修了者の声

鈴木 奨さん
(2023年3月修了)
(金融機関勤務)

一橋ビジネススクール 経営分析プログラムの特徴は「多様性」

全日制MBAでしっかり勉強の時間を取る

社会人になって6年が経ったころ、業務経験をある程度積んできたものの、今後のキャリアを見据えて理論的に物事を考える力が必要だと思い、経営をアカデミックに勉強するために、企業派遣のMBA取得に立候補しました。一橋ビジネススクール(経営分析プログラム)を選択したのは、少人数制教育が特徴であるという理由からです。少人数のグループワークでは一人ひとりの役割が重く、良い成長の機会となると考えました。また、予習や復習のために充分な時間を割くことのできる全日制プログラムは魅力的なものに映りました。さらには、一橋が学部時代の母校ということも経営分析プログラムへのチャレンジを後押ししました。

「多様性」は、マネジメントチームにも、MBAの学びにも大切

在学中の研究テーマは、「日本の大企業におけるトップマネジメントチームの属性と企業の戦略変更の関係」でした。具体的には、経営陣全体の年齢層や国籍、他社での業務経験などの多様性が企業における柔軟な戦略転換の決断とどのような関係があるか、ということを明らかにする研究です。生え抜きばかりの同質性の高い企業よりも、他社での経験を有する取締役がいる企業の方が機動的に戦略転換を行いやすいという傾向があります。また、例えばコンサルティングファームからの招聘役員の存在はより戦略転換との関係性が強いといったことも、上場企業200数十社を対象とした定量分析によって判ってきました。トップマネジメントチームの属性と企業の戦略的意思決定との関係性を明らかにする試みとして、一定の成果を上げられたと考えています。

多様性という意味では、経営分析プログラムにもさまざまな人々が集まっています。留学生からはまったく異なる視点に気づかされることも多くありますし、実務経験を有する社会人と、一橋特有の学部・修士5年一貫教育プログラム生の学生や他大学を卒業して進学してきた学生たちとの間では、一方が職務経験知を、もう一方が理論的な考え方を持ち寄り、双方にとても良い刺激を与え合っています。こうした多様性から生まれる活気溢れるディスカッションは、経営分析プログラムならではの特徴だと思います。

具体的な目標を確実に達成し、自らの成長を実感

JBCCにおいて特別賞受賞JBCCにおいて特別賞受賞
 

在学中にはさまざまなことに取り組みました。日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)に同期の仲間と参加し、残念ながら優勝は逃したものの特別賞を獲得したり、中小企業診断士の資格を取得したり。演習科目のティーチングアシスタント(TA)として後輩指導にあたったほか、三枝匡経営者育成基金の事務局運営にも関わりました。

一橋ビジネススクールでの2年間はあっと言う間に過ぎてしまいましたが、しっかりと目標を立て、それを確実に達成していくことで大変充実した時間を過ごすことができました。私の場合は、「ビジネスコンテストで優勝する」「資格を取得する」「学年トップのGPA*で卒業する」など具体的な目標を設定し、その目標に向かって努力することで、自分自身の成長を実感し、それを次への原動力として前進を続けてきました。これから経営分析プログラムを目指す皆さんにも、ぜひ、具体的な目的意識を持って2年間を過ごすことをお勧めします。

*GPA:Grade Point Averageの略。グローバルに使われる成績評価の尺度。履修した授業の成績評価に対し、Grade Point(GP)が与えられ、各科目の単位数×GPの合計を履修登録した総単位数で割って算出するもの。一定の尺度で成績の比較が可能となるもので、海外の大学・大学院で多く用いられている。

(2023年4月)