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独自のビジネスモデルで新たな価値創造を続ける「ヘアカラー専門店fufu」―株式会社Fast Beauty 訪問レポート

2024年11月26日

去る10月10日、MBA経営分析プログラムの学生が、「キレイな髪で、毎日をにこやかに。」という企業理念を掲げて「ヘアカラー専門店fufu」を運営する株式会社Fast Beautyを訪問しました。当日は、MBA生4名と藤原雅俊教授(経営管理研究科)が参加し、本学卒業生で代表取締役社長の高橋賢さんから、創業の背景や会社経営のビジョン、経営者としての思い、そして現在展開している経営戦略などを幅広く伺いました。

高橋さんは、本学商学部を2006年に卒業し、株式会社リクルートへ入社。14年に独立して、「ヘアカラー専門店fufu」を展開する株式会社Fast Beautyを創業。東京・中野に第一号店をオープンしました。現在は、全国に135店舗(2024年11月現在)を展開しており、日本国内におけるヘアカラー専門店ブランドとして、業界1位となっています。

同社の主力事業である「ヘアカラー専門店fufu」は、直営店のみで展開する独自のビジネスモデルを採り、美容業界で躍進を続けています。白髪染めを含むヘアカラーにサービスを特化することで高度な専門性とオペレーションの効率化を同時に図っており、カラー剤などの材料もコストだけでなく、発色が鮮やかで褪色の少ない安全性の高いものを使用しています。fufuが重んじるサービスプロフィットチェーンの考え方や、「キレイな髪で、毎日をにこやかに。」という企業理念に込められた思い、また現在力を入れている海外展開やデジタルマーケティング戦略についてもお話をいただきました。

学生コメント:

伊藤志穂美さん

お話の中でくり返しおっしゃっていた「みんなが幸せになることをする」という言葉が印象的でした。経営者ならではの視点からみた体験談を交えながら、 "どうすればビジネスで世の中をより良くしていけるか"と行動を続けてきた様子をお聞きすることができ、非常に感銘を受けました。

中畑千帆さん

立ち上げからオペレーション設計などの実体験をお聞きし、一貫したストーリーに基づく戦略がfufuのブランド確立に繋がっていると知りました。また、高橋さんは経営学の理論と実務の往復運動を通じて誰もアンハッピーにならないビジネスモデルを実現されており、その考え方や姿勢から多くのことを学ぶことができました。

深澤千帆さん

高橋さんのお話を伺い、マーケットの「負」と働き手の「負」を上手くみつけ、徹底的なデータドリブンの意思決定とオンライン上での施策を組み合わせることによって、ハイクオリティで高効率な運営を巧みに行っている企業であることが分かりました。戦略ストーリーも一貫しており、経営学の理論は美容室にも取り入れられるのだという発見と驚きがありました。

猿樂知史さん

「大学の勉強は役に立つ」という話が印象に残りました。学校の勉強は社会で役に立たないということはよく聞きますが、一方で成功した方の経験談はその人なりの特殊な事例が多く、すべてを参考にできない場合もあります。だからこそ、一般化され基礎的な学校での学びを踏まえ、成功していったFast Beauty社の話は大変学びになりました。

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