在学・修了者の声

清水 慎哉さん
(2017年3月修了)
(株式会社エピグノ 取締役CFO)

MBA修了時でもまだ20代 不安なくチャレンジ

社会人人生40年を思い、転機に

社会人になって2、3年経ったころ、将来のキャリアについてのビジョンが見えないと感じ始めました。そんなとき、大学時代の恩師に相談したところ、大学院で学び直してみるのもいいのではないかとアドバイスをもらいました。自分でも、社会人人生が40年続くであろう中で、日々の仕事で感じた課題意識を、一度しっかり整理して考えたいと思うようになり、MBAを目指しました。その恩師とは、今でも半年に一度は会うよき相談役です。入学にあたってそれまでの会社を退社しましたが、MBAを修了してもまだ20代ということもあり、特に不安はなくチャレンジできました。

考えの「補助線」

いくつかのビジネススクールを調べたところ、ケーススタディ中心の教育が多い中、一橋MBAは理論も重視していました。物ごとを考える「補助線」を得たいと思っていた自分には向いていると感じ、決めました。2年間みっちりと、特定の専門分野だけではなく、経営・財務・人事組織など幅広く勉強することができました。特に、先生方やほかの学生たちと深い議論をする中で、明確な視点を持って自分自身の考えをまとめることの大切さを学びました。また、在学中は積極的にアンテナを広げ、中でも大学時代の恩師がつないでくれたご縁で、企業の役員クラスの方とデータを基に事業の議論をする機会があり、授業で学んだ理論を実践で考える機会としてとても印象に残っています。

理論を実践で活かす醍醐味

マネジメントメンバーとともにマネジメントメンバーとともに
(中央が清水さん)

現在は、医療・介護向けマネジメントシステム事業を行うスタートアップ企業・株式会社エピグノでCFOを務めています。日本では、医療・介護の現場において、長時間労働や低い就業満足度などが、大きな問題となっていますが、その解決策として、スタッフのスキルの可視化やシフト管理のシステム化などのサポートを提供しています。この分野の現場では、業務管理の方法がアナログなケースが多いのですが、当社のシステムにより業務改善・効率化が実現し、結果として質の高い医療・介護につながる、大変社会的意義の高い事業であると考えています。私は経営陣の一人として日々、重要な決断をしなければならないのですが、そんな時に一橋MBAで学んだ考え方の「補助線」が活きています。経営に携わっているからこそ、MBAで学んだ理論を実践で活かすという醍醐味を味わえる、今はそうしたやりがいに満ちた毎日です。

(2023年4月)