受講生の声

竹田 奈央さん
(2014年度入学)

「理論と現実の往復運動」を通じて理論を体得する

なぜHMBAに進学されたのですか

私は学部から一橋大学商学部で学んでいました。しかし、学部時代に学んだだけの知識では未完成であり、まだ吸収すべきことが残されているのではないかと思い、大学院に興味を持ちました。他の大学院への進学も考えたのですが、ゼミの担当教授やゼミの先輩から、HMBAの授業は力が入っていて、2年間でかなり鍛えられる、というお話を伺っていたこともあり、やはり自分にはHMBAが適していると思い、受験しました。

入学後の1年間で、どのようなことを学んできましたか

1年生の夏学期には、古典講読や経営戦略、財務会計、マーケティング、企業データ分析を履修しました。経営戦略では、複数回のグループ課題が課されて、履修生のグループで何時間も議論しました。議論を通じて、1つの答えを導き出していくプロセスは、私にとって非常に勉強になりました。

今は1年生の冬学期ですが、企業財務、ビジネスエコノミクス、管理会計、経営組織、戦略分析、ビジネス・ヒストリーを履修しています。特に財務に関しては知識が不足していたため、非常に勉強になりました。企業財務では、テキストに載っているケース以外にも実際の企業のケースなどを個人またはグループで分析しました。他の優秀な履修生の発表や考察を聴いて、ハッと驚かされることが何回もありましたね。経営組織では実際に企業を訪問しインタビューを行い、その企業の組織改革についてレポートを書き上げました。大変でしたが、レポートを通じて「理論と現実の往復運動」をすることが十分にできたと感じます。

HMBAに入学してから毎日朝から夜まで、土日は昼から夕方まで勉強をしています。授業の予習・復習・課題をこなすだけではなく、夏学期は毎日のようにグループワークが入っていました。

HMBAで学んできたことの中で、
どのような点が、竹田さんにとって意義があると感じていますか

古典講読の授業では毎週小論文を提出しますが、そこで古典から学んだことが実際の社会現象に当てはまるのかを考えることには、大きな意義がありました。身の回りで起きていることは、単に個別の事象ではなく、実は根底に何かメカニズムがあって他の事象と関連性があるのではないか、という今までにはなかった視点を持つようになったからです。

また、HMBAではケース分析が多く課されますが、今まで自分が学んだ理論を用いて実際のケース分析を行うことは勉強になりました。先生方は「理論と現実の往復運動」が重要だとおっしゃっていますが、その通りだと思います。やはり理論やフレームワークを本で学んだだけではダメで、実際に使わないと、自分の中に取り込まれないのです。

(2015年2月1日)