HUB-SBA MAGAZINE

「経営分析プログラム」の魅力――藤原雅俊教授に聞く ③

2023年01月31日

経営は論理、その論理を徹底的に磨き上げる2年間

国立キャンパスの全日制MBA「経営分析プログラム」は2018年度にスタートしました。多様性を尊重し、様々な特色を持つこのプログラムの魅力について、「戦略分析」を担当する藤原雅俊教授に聞きました。

修了者は多様なキャリアを歩む

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――修了者はどのような場で活躍していますか。

多くの方々が産業界に入り、様々な立場で活躍してくれています。経営分析プログラム(および経営管理プログラム)の前身である「経営学修士MBAコース」は2001年にスタートしているので、初期の頃の修了者の中には時を経て大手企業で経営幹部となり、今まさに活躍している方もいます。起業して経営者として活躍している方もいます。一方で、経営分析プログラムを受講する過程で経営学の面白さを知り、研究者養成コースの博士後期課程に進学する方もいますね。

このように、進路もまた実に多様なのです。深い思考の場に2年間どっぷりと浸かってもらうことによって人生の選択肢と可能性を広げるのが、一橋ビジネススクール「経営分析プログラム」の役割だと私は思っています。そして、どのような形で経営に関わるにしても、すぐに流行に飛びつきたくなってしまう気持ち、誰かの「正解」を探りたくなる気持ちを乗り越え、深い思考に基づいて本物の経営判断をしてほしいと願っています。

――修了後の交流はどのように続いているのでしょうか。

これは経営分析プログラムに限らない話ですが、一橋ビジネススクール修了生全体の同窓会として、マーキュリー会が毎年2月に開催されています。多様な進路を歩みビジネスの最前線で活躍する修了者たちが、教員ともども年次やプログラムを超えて互いに歓談する場となっています。

2021年からは三枝匡経営者育成基金の経営者人材育成事業が始まり、その一環として、一橋ビジネススクールの受講生と修了者を対象とした戦略的経営者研究会が定例的に開催されています。この研究会では、各界で活躍する方々をお招きしてご講演頂いていますが、毎回とても盛況で、受講生と修了者の熱気に圧倒されます。MBA受講時のみならず修了後も学び続けられる態勢が整ってきました。

個別にも交流は続いています。私自身もつい先日、修了者たちと旧交を温める機会がありました。金融、IT、病院、コンサルティングなど様々な業種に進み、なかにはスタートアップの経営に関わっている方もいましたが、皆一様に自身の持ち場を率いるリーダーとして奮闘している様子で、本当に嬉しい限りでした。近いうちにまた別の年次の修了者たちと集まる予定になっています。みなさんそれぞれに生きたい道を歩んでいて、私も元気をもらっています。これからも、産業界の期待に応えられる良いプログラムにしていきたいですね。

  • *一橋ビジネススクール経営分析プログラムの募集要項については、コチラからご確認ください。
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